藤音二葉の第一印象は。

少し冷たい感じのする、クールな空気を纏ってて。
見せる笑顔も、今みたいに『笑う』って言うよりは
ほんの少し微笑む、そんな感じで。
逢えば話してくれたし、意地悪された記憶もないけど、でも、遠かった。

今は。
印象柔らかくなったって、思う。
撫でる手は優しくて。
逢いたかった、って言ってくれて。

礼言うような事じゃないよ、って二葉は言うけど。
嬉しかったんだ、本当に。
そう言ってくれた事が、言葉をくれた事が。
ありがとうに繋がったんだよ。

煌びやかって言う訳じゃない。
だけど豪華な感じがするのは何でだろう。
静かに静かに、光りを放つ。
それに惹かれて、足を止める人はきっと多くて。
例えば、仕草。
例えば、目線。
全てに魅力が潜んでる。
きっとそう言ったって、二葉は笑って否定するだろうけど、周りの人に聞いてみて。
絶対、俺に賛同してくれる人のが多い筈。
「自分の事は他人の方が分かるんだよ」
誰かが言ってたこんな言葉を、思い出した。

救ってくれた事がある。
二葉は覚えてないかもだけど、だってあれはホントに些細な出来事で。
長い長い学園生活から見たら、ほんと一瞬かもしれないから。
笑うのが辛くなった事があって。
喋るのが痛くなった事があって。
二葉を見かけて、逢いに行ったあの時。
元気ない、なんて言いたくなかった。
だけど、元気とも言えなくて。
曖昧な答えを返した俺を追及することもなく、ただ笑顔で撫でてくれたこと。

もし、あの時「どうした?」なんて聞かれてもきっと、俺は理由言えなくて。
何も言わない二葉の手の暖かさが、救ってくれたんだよ。
だから、笑えた。そんな自分に安心出来た。

ありがとう、って今もずっと思ってる。


────考えてみたんだ、二葉のこと。

料理上手なの知ってびっくりした。
手際が良くて、出来あがったものはめちゃ美味しくて。

優しいの、知ってるよ。
落ち込んだり、そういう人の気持ちに敏感だって事も。

クールを広場に置いて来たんだっけ?
お笑い要素もふんだんで。
二葉の前で爆笑する自分なんて想像出来なかったのに。


沢山、話そう?
ほのぼのするから、楽しいって言ってくれた二葉と、これからも、ずっと笑っていたい。


自慢の友達、藤音二葉と。










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